黄金崎潜水記録:白いアカエラミノウミウシと擬態の達人たち|クリオネダイバーズ
これまでに類を見ない白磁のような体色のアカエラミノウミウシSP1
海況・ダイブデータ
| ポイント | 黄金崎公園ビーチ |
|---|---|
| 水温 | 14.8℃(ウミウシ活性化の適温) |
| 透視度 | 2~5m(マクロ撮影向きのコンディション) |
トピックス:色素欠乏のアカエラミノウミウシ(個体識別)
本日確認できた主なウミウシたち
ベッコウヒカリウミウシ
サイズ: 25mm
注目してほしいのは、その「質感」です。
名前の通り、高級な工芸品である「べっ甲」のような深い赤褐色をしています。
暗闇で見せる「秘密の光」 彼らには驚くべき秘密があります。
実は「ヒカリウミウシ」の名の通り、暗闇で刺激を受けると青白く光る能力を持っているのです。
クロコソデウミウシ
サイズ: 7mm
シックな黒褐色の体を持つ「クロコソデウミウシ」。
注目してほしいのは、そのカラーリングです。外套膜の縁にあるパキッとした白いライン。一見目立つように思えますが、海中の複雑な影の中では、このラインが体の輪郭をバラバラに見せ、捕食者の目をあざむく「分断色」として機能していると考えられます。
動物でありながら、デザインのロジックを使って外敵から身を守る。7mmという極小サイズの中に、これほど高度な生存戦略が詰まっている事実!
ヒメクロモウミウシ
サイズ: 5-7mm
「嚢舌目(のうぜつもく)」というグループの仲間で、鋭い歯で海藻の細胞に穴を開け、中身を吸い取って食べます。
驚くべきはその後です。
取り込んだ海藻の「葉緑体」を消化せずに自分の細胞の中に残し、なんと自分自身で光合成を始めてしまうのです。いわば、食べ物から「ソーラーパネル」を盗んで自分のエネルギー源にしているようなもの。
ムロトミノウミウシ
サイズ: 7mm
一見するとただ可愛いだけの生き物ですが、その体には驚くべき秘密が隠されています。
背中に並ぶミノ(背側突起)をよく見ると、褐色の斑点が緻密に並んでいるのが分かります。これは「褐虫藻(かっちゅうそう)」という藻類の一種です。
ウミウシはこの藻類を体内に取り込み、光合成によって作られたエネルギーを分け与えてもらっているといわれています。
「光合成エネルギーを利用する」点は同じ、その仕組みが決定的に異なります。
ヒメクロモウミウシ(盗食・略奪)
相手の家(海藻)を壊して、そこにある「ソーラーパネル(葉緑体)」だけを外して持ち帰り、自分の壁に貼り付けて使っている状態です。パネル自体は生き物ではないので、壊れたり古くなったりしたら、また新しいパネルを「盗み」に行かなければなりません。
「ソーラーパネル方式」
ムロトミノウミウシ(共生・レンタル)
「褐虫藻(かっちゅうそう)」という専門の発電業者(生き物)を自分の家に住まわせ、家賃の代わりに電気(エネルギー)をもらっている状態です。業者が生きている限り、安定して電気が供給されます。
「専門業者との提携方式」
そう考えると面白い!ウミウシにはまっていきますよね。
黄金崎の擬態蟹(ギタイガニ)ギャラリー
ミズヒキガニ
比較用に、水深16mで確認された標準的な赤色を持つ通常個体(個体03)の写真も掲載します。